1週間の流れ

  月  火  水 
  内科抄読会   退院カンファ  
 

ランチョン

カンファ

後期抄読会

ランチョン

カンファ

後期レクチャー

新入院カンファ

内科レクチャー

  救急カンファ 症例カンファ  

新入院カンファレンス・内科レクチャー

市立堺病院第一診療部(内科)の特徴は、カンファレンスとレクチャーの多さだと思います。

 

月曜日の午後5時からは、初期研修医による新入院カンファがあります。
初期研修医が問診(ROS含む)、身体所見(フォーマットを参考に頭の先からつま先まで、眼底から直腸診まで)、検査所見からProblem Listを挙げ、それぞれアセスメントしていく方法で、症例に関する質問から疾患に関する教育的な質問、プレゼンテーションの方法まで 時には厳しく、時にはほめつつのカンファレンスが1人15分前後で行われます。
初期研修医にとっては厳しい時間である一方、堺以外の病院から来た医者は堺で初期研修をした医者のプレゼンテーション能力の高さにまず驚くのですが、その能力がこれを機に養われているのは間違いないと思われます。

カンファの後には、内科各科が持ち回りでレクチャーを行います。多くの場合、このレクチャーは共有フォルダに保存されるので、患者さんの急変などでカンファレンスに出られなかった場合、資料だけでも見たい場合は共有フォルダから印刷することが出来ます。

このように、互いに教えあい知識・経験を共有しようとするところが、堺病院の変わらぬ伝統であると言えるでしょう。

内科抄読会

火曜朝の抄読会は後期研修医・スタッフの中で持ち回りで担当を決め行っております。内容はそれぞれの自科の内容になりがちですが、どの科でも知っておいた方がよい最近の知見を教えてもらえるいい機会です。内容が偏り過ぎないように探すのも大変ですが・・・

ランチョンカンファレンス

火曜日と木曜日の昼は、講堂でランチョンカンファレンスを行っています。救急外来や新患外の症例を中心に行います。

大まかな流れとしては、下記のようになっています。

 

 


患者プロファイル ⇒ 主訴 ⇒ 現病歴 ⇒ 追加で聞きたいこと ⇒ AMPLE ⇒ 追加で聞きたいこと ⇒ 身体所見 ⇒ 追加で取りたい所見 ⇒ Problem List ⇒ 鑑別診断 ⇒ 鑑別のために必要な検査(何をする?) ⇒ 実際の診療 ⇒ Clinical Pearls

最近は板書・司会を後期研修医が行い、症例提示を初期2年目か後期研修医が行うことが多いでしょうか。食事をしながらなのでリラックスした雰囲気で、かつ後期も自身の体験、失敗談を初期や後期同士で共有できるひと時です。

後期抄読会

毎週水曜日の昼は、後期研修医同士で抄読会を行っています。内科抄読会は内科全体の抄読会であるのに対して、こちらは後期研修医内での抄読会で論文の読み方なども含め研修する場となっております。
最新の知見を得ることも勿論、論文の読み方(PECOやOutcomeの設定・評価が適切か など)も含めた議論が交わされます。文献はNew England Journal Medicineなどが多い印象です。先日は「肺癌検診におけるCTの有用性」についての抄読会でした。
この抄読会も「教え、教えられる文化」の1つの形であると言えるでしょう。

症例カンファ

木曜日の夕方は内科症例検討会です。この会では司会と症例提示を交代で行います。
この日は呼吸器内科が慢性咳嗽、血痰を主訴に紹介受診となった患者を提示し、司会を腎代謝免疫内科が担当しました。多くの場合、症例提示・司会とも担当科をローテートしている後期研修医が行います。方法としては第一診療部で行われている他のカンファレンス同様、病歴・身体所見で聞きたいこと、考えられる疾患などを挙げていく方式です。議論が行われた後は、症例に関連したレクチャーがあります。今回は喀血についてのレクチャーでした。写真の通り、立ち見も出るほど多くの参加者により本日も白熱した議論が行われました。

後期レクチャー

金曜日の昼は後期レクチャーが行われています。
後期研修医が自分の得意分野や初期研修医に知っておいてほしい内容をスライドに作り発表します。この日は「循環器系内科医」または「循環器に詳しい内科医」である後期ローテーターO先生が胸痛、特に急性冠症候群に関して初期研修医に知っておいてほしい内容をレクチャーしてくれました。
「See One , Do one , Teach one.」と言ったように、人に教えることで自分も成長する、屋根瓦式の精神が実践されている時間だと言えるでしょう。また、このスライドは共有フォルダに保存され、どうしても業務で参加できなかった人も後で資料を得ることが出来ます。このような知識・経験の共有 「share」の精神も市立堺の伝統です。

堺の感染症診療

市立堺病院では感染症診療に力を入れております。初期研修医室の隣にGram染色室があり、医師自ら実際にGram染色を行います。写真は呼吸器内科ローテート中の先生が、急性気管支炎で入院中の患者の喀痰をGram染色しているところです。当院総合内科部長 藤本卓司著の「感染症レジデントマニュアル」にも書いてありますが、患者さんがティッシュに喀出した喀痰は、水分がティッシュに吸収されて膿性部分が残るため、実はGram染色に適しているのです。この患者さんにおいても、ベッドサイドに包んでおかれていた喀痰を染めたところ、白血球はごく少数で細菌および貪食像を認めず。治療経過良好との判断に至りました。Gram染色は診断確定の時だけでなく、治療効果の判定にも有用です。市立堺病院では、上記のようにGram染色を用いた感染症診療が定着しており、日常的に行われています。

また、当院では毎年1月に「堺感染症セミナー」を開催しております。本年度も開催予定ですので、ぜひご参加下さい。